脳のなかの幽霊、ふたたび
脳障害によって起こる奇妙な症状と、症例研究からわかってきた脳のメカニズム(特に知覚や意識)についての本。『脳のなかの幽霊』(1999年)の続刊。
前作よりもより一般向けに書かれたような印象ですが、面白さは相変わらずです。脳についての本は、奇妙な症例と、何故そのような現象が起こるのかを解説するものが主ですが、この本は、その上で更に、通常「科学の範疇ではない」とされる文化や芸術の分野にまで考察を広げています。そこがとても面白いのですよ。特に第3章(アートフルな脳)では、脳が芸術作品に「価値を感じる」仕組みについて大胆な考察がなされていて、一応絵描きのはしくれ(のつもり)である私にとっては、大変興味深かったです。
脳に興味がある方には、絶対オススメ!の一冊。
『脳のなかの幽霊、ふたたび』
V・S・ラマチャンドラン(著)、山下篤子(訳)、角川書店、2005年。
ISBN4-04-791501-7

