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2005.04.23

阿修羅城の瞳

※ネタバレ注意。特に反転で隠したりもしてないので、ネタバレを嫌う方は読まないで下さい。

 昨日(4/22)、映画「阿修羅城の瞳」を見てきました。

 ……えーっと、とりあえず、舞台版とはまるで別物なのらしいです。演劇スキーの友人は、激しくショックを受けておりました。
 私は、元になった劇団☆新感線の舞台を見たことも無く、予備知識といえば映画館でくれた宣伝用パンフを見ただけだったのが、かえって良かったかもしれません。蛍光グリーンの血が飛び散るよーなSFXも、それはそーゆーモンだと思って突っ込まない性格ですしね。ま~、ああゆうのは、安っぽさこそを愛でて笑うか、記号として受け取って脳内補完するべきモノだとも思うので。そうゆうツッコミは無し。ええ、大変笑わせて頂きました。
 まー、でも、途中なんだか中だるみっぽいところがあったり、緊迫感あふれるシーンであるはずなのに妙に間延びした印象を受けたりもしたので、あんまり脚本が練れてないな~、という感は拭えません。原作を知らない私が、「これって、もとの話をテキトーに切り貼りしただけなんじゃ?」と思ってしまうくらい。作品としての完成度はイマイチ。舞台>映画化、ってのは、そっくり同じモノにするのは無理だし、出来てもあんまり意味がないと思うんですが、だったらいっそ、もっと変えてしまって映画としての完成度を求めた方が良いんじゃないかと。うん。

 まぁそんな感じ。B級映画としては、それなりに楽しめます。が、ストーリー性とかテーマ性とか完成度とかそーゆーのを求める人にはオススメしません(苦笑)。はい。

2005.04.12

ポーズ70のお題 03「腕を広げる」

pose03でもって3題目。「腕を広げる」。
そろそろ遊びたくなってきたので、久至兄で描いてみました。
(そして、無計画に描いたらスケブの横幅たりなくなったので紙貼って延長。)

にしても、そんな得体の知れない腕の中には飛び込みたくないよ、にーちゃん。

ポーズ70のお題 02「壁によりかかる」

pose022題目、「壁によりかかる」。

例によってクリックで拡大。でも激しく縦長できっと全部は見れない、ゴメン。
(どうしても全部見たいという奇特な人は画像ビューアーにコピペしてご覧ください。)

2005.04.11

『アシモフの科学者伝』

 小学館から発行されている「地球人ライブラリー」というシリーズのうちの1冊。1972年に共立出版より翻訳出版された『科学の壁を破った人たち』(原書は1959年、アメリカで発行された『Breakthroughs in Science』)に、新たに改訂・注釈を加えた本です。
 古代~近代までの科学者達を紹介しています。アシモフの生き生きとした筆致により、彼らの業績だけでなく、彼らの生い立ちや性格、研究姿勢まで伝わってくるようです。原書は半世紀前(!)のものですが、現代と事情が変わっている部分には注がつけられていて、情報の古さは気になりません。まぁ伝記ですし。
 因みに、紹介されているのは以下。自分用覚え書き。

アルキメデス(浮力の原理とか)
ヨハネス・グーテンベルク(活版印刷)
ニコラス・コペルニクス(天動説)
ウィリアム・ハーベイ(心臓および血液の流れについての研究)
ガリレオ・ガリレイ(振り子の原理、天動説)
アントン・ファン・レーウェンフック(顕微鏡を作って微生物や赤血球を発見・観察)
アイザック・ニュートン(万有引力)
ジェームズ・ワット(蒸気機関の改良)
アントワーヌ・ローラン・ラボアジェ(質量保存の法則を発見)
マイケル・ファラデー(電磁気学、電磁誘導の発見)
ジョゼフ・ヘンリー(モーターの発明)
ヘンリー・ベッセマー(鋳鉄から鋼鉄を安価に生産)
エドワード・ジェンナ(天然痘・牛痘の研究と種痘の実践)
ルイ・パスツール(細菌病原説)
グレゴール・ヨハン・メンデル(遺伝)
ウィリアム・ヘンリー・パーキン(化学染料・香料)
ウィルヘルム・コンラット・レントゲン(X線の発見)
アンリ・アントワーヌ・ベクレル(ウランの放射線に関する研究)
トーマス・エジソン(発明王)
パウル・エールリッヒ(化学療法)
チャールズ・ダーウィン(進化論)
アルフレッド・ラッセル・ウォレス(進化論)
マリー、ピエール・キュリー(ラジウムの発見など)
アルバート・アインシュタイン(相対性理論)
ジョージ・ワシントン・カーバー(農業。窒素固定。落花生からの合成品)
アービング・ラングミュアー(人工降雨)
アーネスト・ラザフォード(原子の構造、初の人工原子核反応)
アーネスト・オーランド・ローレンス(サイクロトロン)
ロバート・ハッチングス・ゴダート(初のロケット発射)

『アシモフの科学者伝』
アイザック・アシモフ(原作)木村繁(訳)竹内均(解説)、小学館、1995年。
ISBN4-09-252027-9
(K市中央図書館所蔵、2005.4.10.読了)

2005.04.09

『相対性理論の一世紀』

 アインシュタインが相対性理論(達成されなかったが、統一場理論も)を生み出した過程と、その後の物理学(量子力学や宇宙物理学)を概説した本。今年(2005年)は、特殊相対性理論が発表されて丁度100年ということで、その間の歴史を概観する形で書かれています。古典力学(ニュートン力学など)と近代の実験結果との矛盾点から、相対性理論が導かれ、さらに実際の観測によって証明される過程が、丁寧に説明されていて読みやすいです。方程式について解説している部分もありますが、それを読み飛ばしても概要は分かるようになっています。(「はじめに」に、「読み飛ばしてもわかる」って著者自身が書いてます。実際、私も方程式は眺めているだけでした。だって計量テンソルとかリッチ・テンソルとか言われてもよーわからんし……。)

 アインシュタインの伝記+一般向け解説書といった印象ですが、最新の宇宙理論にアインシュタイン方程式(と、幻の宇宙項)が生きていることにも触れ、超ひも理論などについてもわかりやすく書かれています。私は文系なのでで物理なんか理Ⅰでやっただけなんですが、SFによく出てくる(気がする)「ミンコフスキー空間」とか「相転移」とか「ヒッグス場」とか「弱い力」とか「強い力」とか「クォーク」とか、「聞いたことあるけど、いったい何なのさ~」な言葉が、この本を読んだだけで(一応)分かるようになりました。それだけでも読む価値有り。

 タイトル通り、この一世紀の物理学の流れにそって書かれているので、それ以前の物理学には触れていません。ので、先に触れた『アインシュタインの天使』と併読すると、古代~近代までの歴史と繋がって良いかもです。はい。

『相対性理論の一世紀』
広瀬立成、新潮社、2005年。
ISBN4-10-474301-1
(K市中央図書館所蔵、2005.4.9.読了)

2005.04.08

ポーズ70のお題 01「歩く」

pose01 ポーズ70のお題、というのを見つけたので始めました。この文章だらけの(しかも内容カタい)ブログを薄めるべく(笑)。まぁ、絵の練習&気分転換のネタ。気軽にざくざく描きたいのでラフ状態で上げていきます。

まずは1題目。「歩く」。※画像をクリックすると原寸で見られます。

実は「歩く」って「走る」より描くの難しいですよね。加速度が小さい分、自然に重心取るのが難しい。
どうでしょう、歩いてるように見えるでしょうか?

2005.04.06

2004年度教科書検定

『脱ゆとり 中学教科書厚く』(4/6 中日新聞朝刊1面より)
『幻だった透明化 “裏”で文科省指摘』(同・14~15面より)

 ――だそうですよ。あーはーはーはーはー。
 まぁ、「例の3割カットになった部分が発展的内容として(ほぼ)復活する」というのは、この記事を読む前から知ってたんですけどね。二次方程式の解の公式とか、接弦定理とか、遺伝とかイオンとか。職場(塾)で配布される小冊子(というか読み物チラシ?)に載ってたから。
 とはいえ、単に「削られた3割を戻す」だけでは進歩がないので、各出版社は創意工夫を凝らした教科書にしようと努力したのだと思いますが……結局のところ、文科省検定意見の前に、その「工夫」の部分を削らなければならないケースも多かったようですね。いつものことといえばいつものことですが、新聞に掲載されている「申請本の記述→検定意見→修正後の記述」の例を見るだけでも、文科省の姿勢がすかし見えるようでありますよ。ははは。

 例えば、国語の修正例。(※中日新聞からの引用)

【申請本の記述】
一枚の絵があります。その絵についてお話を聞きましょう。 家がありました。 空に…(中略) ……三日月がかかっています。
【文科省の検定意見】 絵についての話を聞いて、その絵を描くという学習において、話の内容が十分に示されておらず、具体的にどのような絵を描けばよいのかわからないという支障を生ずるおそれがある。

【修正後の記述】
一枚の絵があります。その絵についてお話を聞きましょう。
家があります。
空には星が出ています。
家の前には池があります。
池には鳥がいます。
家の後ろには木があります。
木の上には月がかかっています。

 これを何とも思わない人もいるでしょうが、私はここに文科省の態度が表れているように思いました。
 そもそもこの設問(申請本)のねらいは、「話を良く聞き、雰囲気をくみ取り、描写の足りない部分は生徒自身が想像で補いながら絵を描くことにより、他者によって語られた「世界」を、自分の想像力で再構築すること」なのだと思います。学力、特に読解力・思考力・表現力(書く力)の低下が叫ばれているなか、出版社がそこに力を入れないはずはありませんから。(※実際の「ねらい」は違うかも知れませんが、ここではそう仮定して私の考えを述べています。)
 しかし、文科省は申請本の記述を「具体的にどのような絵を描けばよいのかわからない」として、もっと詳細な描写を求めています。その結果、修正後の記述では誰が描いても同じような絵になりそうな、「考える余地」のない記述に変わっています。無ー意ー味ーーー。

 つか、修正後の記述、こんなびっちり説明してあったら、小学生でも絵が描けると思うんですけど……コレ、仮にも中学校の教科書ですよね? で、美術だったらまだしも納得しますが、国語なんですよ。「絵についての話を聞いて、その絵を描くという学習」と言っても、「絵を描かせること自体が目的ではない」はずなのです。「正解の絵」があって、それとそっくり同じものを描けば正解、ということではないのだと思う。むしろ、与えられた「お話」から必要な情報を読み取り、自分の力で再構成してみること――さらに、描いた絵の違いから、人によって捉え方が異なることを知る――ということのほうが重要なんじゃないかと。(場合によってはこの学習の後で「お話のもとになった絵」を見て、今度は自分が「お話」を書いてみる……という方へ発展させるのかもしれない。だって国語だから。)

 それが、ねぇ。……この指摘と修正、まず「みんながみんな同じような絵を描く」ことを求めているとしか思えんですよ。「正解」を期待しているというか。自由な発想の余地が無いというか。うん。(月を三日月で描くか満月かとか、そうゆうディテールの違いが発生することは無視してますゴメン)
 ……まぁコレは、アレですか。文科省は日本の将来を担うべき子供達に、自由な発想とか意見の交換とか対立意見を戦わせた上での統一見解獲得とか、そういうのは求めてないらしいですよ。ただ唯々諾々と上からの指示に従い集団からはみ出さず突出もせずヌルく人生をスルーして行けばいいと、本気でそう思ってるのかもしれんですよ。

 他に、三つの新聞記事を比べて違いを考察した後、情報の提示の仕方として適切と感じるのはどれかと問うのも意見付けられてましたが。これも、文科省の意見は一見妥当なように見えて、「報道は出来るだけ客観的な情報を提供するべき物であり、報道者の主観・所感が入る場合にはその立場を明示するべきである」というジャーナリズムの原則(だと思う)を無視しているような。いや、もう面倒なのでまるごと引用はしませんが。(興味ある人は自分で調べて下さい。)

 まぁ実際には、教科書をどう使うかは現場の先生方の判断によるわけで、教科書の記述がどうあろうと、授業内容にはさしたる違いは出ないのかもしれませんが。(あまり教科書使わない先生も結構いますのでね。)でも何というか、検定意見の随所に文科省の本音が感じられて、それがまぁ面白くないものだからここで呟いてみた次第。まぁ、元々期待はしてなかったんだけど、予想よりもつまらない結果だったのでがっくりですわ。全く、教育改革の道は険しいようですよ。トップがこれじゃぁ、現場の先生方は大変だぁ……。

 他にも、社会のアレとか理科のソレとか、思うことはいろいろありますが長くなるので今回は触れません。気が向いたら、また別の機会にでも。はい。

(※当然ですが、このブログ記事は教科書検定に関する新聞記事を読んで樫居が持った所感であって、文科省にお勤めの方々個人の人格等を否定してるわけではないことをお断りしておきます。)

2005.04.04

タモリのジャポニカロゴス

 今年正月(深夜)にもやっていた番組ですね。
 昨日(4/3)19:00~21:00でやってました。とうとう2時間枠でゴールデンタイム進出。日本語ブームだからだろうな~。

 番組の構成は、正月の時と変わってませんでしたね。
 以下は、記憶にある限りで内容メモ。

【方言】
 出雲弁とか。ネイティブ?以外には分からない方言の意味。
 因みに、うちは三河なんですが、「しょんべにする」は昔使ったと祖母が言ったよ…。
【辞書の世界】
 これは前回とほぼ同じ。「新明解国語辞典」用例の端々に山田先生(監修)の影が見えるという話。出てくる例も、前回と同じだった気が。使い回しか?
(いや、わかりやすい所を紹介するとどうしてもああなるんだと思うけど。)
 やはり、新明解国語辞典は第四版が最強らしいですね。番組もネットオークションで入手したとか…。
【類義語】
「ぎりぎり」と「すれすれ」、「うきうき」と「わくわく」、「うっかり」と「つい」、など。
 ぎりぎりは「すりきりいっぱい」、すれすれは「表面張力状態」で、すれすれのほうがきわどいそうです。
 そして「つい」より「うっかり」のほうが大きい失敗で罪が重いそうな。
(これ意外だった。「うっかり」は過失、「つい」は故意で、「つい」の方が有罪クサイと思ったよ…)
【オノマトペ】
 幼稚園児による、ゆかいなオノマトペ。
【敬語】
「すぅ~」と息を吸う「引き音」すら敬語!
「失礼します」は広く使えて便利。
子供は敬語を使わなくて良い。(ただし乱暴な言葉遣いは×)
【顔文字】
 メールで使われる顔文字解説、意味あてクイズ。
【微妙な日本語「ト書き劇場」】
「歓喜」「有頂天」「狂喜」の演じ分け。
「歓喜」は周りの人と一緒に喜ぶ、「有頂天」は得意気・自慢気、「狂喜」は文字通り狂ったように意味の分からない言葉を発したりしながら、……だそうです。

 こんなとこですかね。2時間やっても内容薄まってませんでした。ばっちり吸い込まれましたよ。日本語は奥が深い。
 またやって欲しいです。はい。(毎週は無理だと思うので、改編期の特番とかで、是非。)

2005.04.03

『アインシュタインの天使―はじめに落下ありき―』

 NHKスペシャル「アインシュタイン・ロマン」企画に関与した著者二人が、同ゼロ番組用に収録した対談を本にまとめたもの。ニュートンが万有引力を発見し、アインシュタインが一般相対性理論を導く契機となった「落ちる」という現象から、世界と物理学の全歴史を語り尽くそう――という壮大な対談だったとか。(そういえば、その対談の映像は、以前シリーズを一挙放送していた時に見た覚えがあります。対談する二人の背後で、リンゴが落ちたり浮かんだり、落下や加速度運動、重力をモチーフにした映像が流れるのが印象的でした。)
 古来真理とされてきたアリストテレス的世界観の矛盾点を、ガリレオやケプラー、ニュートン等、後の科学者が検証し突き崩してゆく過程がとてもわかりやすく書かれています。文章は読みやすく(話し言葉だし)、人名や学説については欄外に注釈が付いていて親切です。
 はっきりいって「アインシュタイン・ロマン」の副読本(笑)のようですが、これだけで読んでも面白い本だと思います。宮沢賢治(賢治作品にはアインシュタインからの影響が見られる)やファウストの話も出てくるし、理論物理学のおいしい所を文系目線(ここポイント)で書いていて、入門編としても良い感じかと……。

『アインシュタインの天使―はじめに落下ありき―』
金子務+荒俣宏、哲学書房、1991年。
ISBN4-88679-049-6
(K市中央図書館所蔵、2005.4.2.読了)

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